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自主制作アニメーション

見つかりましたか。

『キクマナ』

kiku_01『キクマナ』は吉浦が大学二年生の時(2000年)に制作した自主制作アニメーションです。作画から背景、仕上げといった映像面の全てを一人で制作しました。何かを創り出したいという欲求だけが空回りし「作品の体を成した何か」を世に出そうと躍起になっていた時期の作品で、実質的な僕の処女作です。ノウハウは全て見よう見真似で、当時ハマっていたアート系の映像作品に、エンターテイメントのテンポ感をプラスすることが目的だったような覚えがあります。

セリフのほとんど無い実験的な映像ですが、観ている人が飽きないような工夫を凝らそうとしているあたり、当時の自分の執念を感じます。出口の無い部屋でひたすら本を読み続けるというモチーフは、僕の人生の方向性を(ある意味)決めたPCゲーム『MYST』に影響されたもので、それ以上の深いテーマやメッセージの無い、まさに「感じるアニメ」でした。幸い国内外のコンペやTV番組で賞を頂き、この方向で生きてゆこうと決心した意義のある作品です。興味のある方は↓の予告編をご覧下さい。

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スタッフ

・原案/脚本/制作 : 吉浦康裕
・音楽/音響効果 : 柴田悠基/小塩広和/吉浦康裕

声の出演

堤理恵 吉浦康裕

本編

予告編

『水のコトバ』

作品紹介

mizu_01『水のコトバ』は吉浦が大学四年生の時(2002年)に制作した自主制作アニメーションです。大学卒業を間近に控えた当時、手持ちの作品が『キクマナ』だけでは進路を限定してしまう…と妙な結論に思い至り、前作とは真逆の「喋りまくるアニメ」にしようと制作を開始したアニメです。自分はいわゆる”演劇好き”でもあり、シチュエーションを限定した舞台劇のような作風を目指しました。声の出演は自分他、当時の演劇人繋がりを総動員しています。

mizu_02とある喫茶店で複数のキャラクターが同時に喋り、カメラがそれらの模様をリアルタイムに捉える事によって展開するストーリー。ある二人組の会話の横では別の会話が進行し、さらにその奥ではまた別の会話が進行する…という構成が特徴。会話パートでは(バックに溶け込む会話も含めて)全員全尺分の脚本を書いています。この時に「舞台アニメはシリーズ制作に向いているなあ」と考えたことが、後に『イヴの時間』に繋がりました。

ストーリー

とある喫茶店。偶然集った7人の男女。フランクなウェイトレス、彼女に振られたことをグチるダメオトコ、ガールズトークに花を咲かせるオシャベリとクール、先日体験した不思議な出来事を必死に話すデカとチビ、ひたすら本を読み続けるホン…。彼らの会話が織り成す不思議な時間。コトノハの君が見守る世界、水のコトバの浮遊空間。ちょっと覗いてみませんか?

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スタッフ

・原案/脚本/制作 : 吉浦康裕
・音楽/音響効果 : 渡辺聡史

声の出演

吉浦康裕 松藤里奈 酒瀬川真世 草野千裕 坂口裕介 吉浦彰彦 渡辺聡史

予告編


※本作はDVD『ペイル・コクーン』に収録されています

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