作品紹介

『アルモニ』は、吉浦康裕（スタジオリッカ）と ウルトラスーパーピクチャーズ が制作した25分の短編アニメーション作品です。若手アニメーターの育成支援を目的とした文化庁のプロジェクト『アニメミライ2014』の参加作品として2013年の後半期に制作しました。詳しくはコチラに制作レポートもありますので、お時間あればご覧下さい。2014年初頭に期間限定劇場公開を経た後、単体で豪華仕様のDVD&BD発売が発売されています。
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学校の教室という誰もが経験したことのあるロケーションをベースに、非常に現実的な日常芝居・セリフ芝居・そして臨場感のある雑多な空間性を目指しました。若手アニメーターの教育という点もあり、かなり執拗に「日常動作」を追及し、また（この作品ジャンルにしては）贅沢な作画枚数を使用しているのも特徴です。

ストーリー

人は皆、それぞれ自分の世界を持っている。
３４人の生徒がざわめくこの２年１組の教室の中にだって、沢山の世界がある。

吉田や渡辺なんかと一緒に昨晩のアニメについて熱く語れるのが、僕──本城彰男の世界。
楽しいし、居心地だっていい。……でも、本当はいつも考えている。
教室の向こう側で華やかな友人に囲まれて笑っている、真境名樹里の世界のことを。

ある日、僕は彼女の世界に触れることになる。言うほど単純なことではないんだけれど。

コンセプト

自分の高校生活を振り返ったとき、いつも教室のざわめきを思い出します。朝礼が終わり、一気にバラける３０名以上のクラスメイト達。一定数の生徒は教室を出てゆき、残った生徒らは仲の良いグループに別れで雑談を始める。様々なタイプの人間、様々なタイプのグループ。この活気にあふれた空気感が、一時間目のチャイムが鳴るまで続くわけです。
今作『アルモニ』は、それをアニメで再現しようと試みた作品です。作画的にも音響的にも非常にストイックさが要求される企画ですが、完成すれば唯一無二なアニメになるのではないか…とも同時に思いました。
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必然的に今作は「教室」が主な舞台となります。この舞台設定は非常に興味深いもので、アニメ作品で頻繁に描かれる場所である一方、それ自体が主役になることが少ない場所のようにも思います。今作で実際に「教室という空間を真正面から逃げずに描こう」と決心してみて、特に強く感じました。
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若手の教育としては若干難易度の高い題材ではありましたが、最後まで完走してくれた全スタッフに笑顔を向けられる作品になったと思います。皆さんありがとう！

STAFF&CAST

STAFF
・原作/脚本/監督/絵コンテ/撮影/編集：吉浦康裕
・プロデューサー/担当制作：稲垣亮祐
・キャラクターデザイン/作画監督：碇谷 敦　・作画監督補：又賀大介
・原画：（中堅）中森晃太郎、奥居久明（若手）斉藤健吾、駒本藍子、浅利歩惟、西海賢嗣、平村直紀、澤田恭平
・動画監督：大谷久美子　・色彩設計/色指定/検査：中内照美
・美術監督 : 金子雄司　　・CG監督/CGレタッチ美術 : 和田夏樹
・音楽 : 石川智久　　　　・音響効果 : 川田清貴
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CAST
松岡禎丞　上田麗奈　沼倉愛美　大地葉　岩崎了　松本健太　古川慎
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MUSIC
［テーマソング］作詞・作曲・編曲・サウンドプロデュース：トラボルタ／歌唱：ＫＯＫＩＡ

予告編