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カテゴリー:近況

2019年を振り返って

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2019年のブログも、こんなフワッとした内容で締めることになろうとは。今はただひたすら「とにかく頑張って制作しています」という感じの毎日です。今日も先程まで机に向かっておりました。……と、現状で言える事と言えばそのくらいなのですが、せっかくなのでちょっとしたお話を。
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僕の両親の話です。父も母も、昔から僕の仕事を応援してくれています。ちなみに二人とも日常的に映画を見る趣味は無く、ましてやアニメーションとは縁遠い人たちです。それでも僕が作品を発表するたびに、映画館に足を運び、周囲の知人に宣伝活動なんかをしてくれています。もちろん、必ずしも作品内容の全てを理解している、という感じではありませんが……まあとにかく肯定的に応援はしてくれているんです。
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で、ある時、母にこんなことを言われました。
「せっかく時間を使って映画館に観に行くんだからなら、楽しくて幸せな気分になれるものが見たいわぁ」
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したり顔で「僕だって楽しいものを作ろうとしているよ!」と言い返そうとして、ふと言葉が詰まりました。自分は果たして、「観た人を笑顔にしよう」という(口にすると恥ずかしいけど、しごくまっとうな)目的意識でもってアニメーション映画を作ったことがあっただろうか? 意外と……無い気がしたんですよねこれが。映画館を出たお客さんが、ニコニコしながらあれやこれや映画の内容に花を咲かせている。その直前まで見ていた映画ってどんなだろう? それが今作の企画の出発点の一つです、とまあ、そういうお話です。
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今年も残すところあとわずか。皆様どうか良いお年をお迎えください!
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【追記】帰省した折に母から「作品のこと分かってないとか書かないでよ。私がバカみたいじゃない」とお叱りを受けたので、その旨追記します。本人が言うにはちゃんと理解しているそうです。

2018年を振り返って

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早いもので2018年も終わりですね。昨年、一昨年と似たような文章や写真で年末を締めておりましたが、今年も特に目新しい発表もなく本っ当に申し訳無いです。もちろん2018年も日々制作にまい進していたのですが、いかんせんここ最近の短編とは規模が違うため、なかなか進捗を発表できずにいる次第です。
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という訳で(ツイッターなんかで小出しに情報を出してはいましたが)久々に規模の大きな作品を制作しています。同様の規模の作品は過去に二度ほど制作しましたが、今作はここ最近の短編で得た”演出的デジタルツール”をフル活用することにより初めて制作可能になった企画じゃないかなと思っています(※個人の感想です)。
特に、いわゆるプリプロダクションの段階で出来ることの選択肢が増えた事がとても大きいですね。可能な限り完成系に近づけたイメージを早い段階で出力してチェックできるのは本当にありがたいです。
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そういえば自分の場合、新しいツールを制作に導入する際に毎回意識していることがありまして。それは、そのツールを消極的理由”だけ”でなく、積極的理由でもって使用するということです。
あ、意味わかんないですね。そうですね、例えば……『パトレイバーREBOOT』ではCGレイアウトを多用していますが、これには二つの意義があります。一つは、一定のクオリティのレイアウトを早い段階で担保すること。これまでのパトレイバー作品の超絶レイアウトに対抗するための消極的な手段とも言えます。二つ目は、CGレイアウトでしか実現し得ない画作りを積極的に導入すること。これは技術というよりも発想に関する問題ですが、フレッシュな作品作りには大いに役に立ちます。
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何だかとりとめがなくなってきました。つまり何が言いたいかといいますと、そのようなポリシーで制作する今作は自分にとって意義のあるチャレンジングな作品だってことです。あれ、でも王道といえば王道かな? うーん、どっちだろう。過去作でも似たようなこと言ってたなあ。まあいいや。
詳細を明かすのはもう少し先ですが、楽しみに待っていて下さい。というわけで今年も残すところあとわずか。皆様どうか良いお年をお迎えください!

2017年を振り返って

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↑いま流行のムービーコンテソフトを自分も導入してみました(笑)。『パトレイバーREBOOT』まではアドビソフトを連携して無理やり処理していた作業が、このソフト一つで完結するのは非常~~~に便利ですね。コピー&ペーストを使えばPhotoshopとも一応は連携できるみたいですし。今後の発展性も期待したうえで、自分にとっての主力ソフトになってゆく気がしております。
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……と暗に示したとおり、2017年はひたすら準備に徹する一年でした(来年も似たようなものだと思いますが)。ここ最近で続けてきた短編系とは違う方向性で仕事を進めております。とはいえ、過去の作品とも似たようで違う方向性かな? これがまあ大変で、何度も悩んだりの試行錯誤を経ながら、それでも着実に前に進むぞ! の心意気でプロペンを握り締めている毎日です。ここまでアニメーションを創ることの大変さと楽しさを感じたのは本当に久しぶりです。20代の頃の『イヴの時間』制作時を思い出します。
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まだしばらくこの作業は続きそうですが、直近の制作で得られた”ストレートな面白さ”を糧に、皆さんへお届けする日に向けてひたすら進み続けるつもりです。今年も残すところあとわずか。皆様どうか良いお年をお迎えください。

2016年を振り返って

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2016年は自分にとってターニングポイントとなった年でした。『アルモニ』以降から開始した試行錯誤の集大成として制作した『パトレイバーREBOOT』が、自分に想像以上の恩恵をもたらしてくれたのがその最たる理由です。作品それ自体の成果に留まらず、制作を通じた他者との繋がりが、今まで以上に外側へと広がったことが実感できた一年だったように思います。(なお本作は2017年2月28日までWEBで無料公開しています。未見の方は今の内にどうぞ)
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さて、パトは2016年の前半期を費やして制作したのですが、実は後半期も(パト関連の取材を頂きつつ)いくつかの別のチャレンジを繰り返していました。まだまだ進行中なプロジェクト、制作終了したものの公開自体が未定なプロジェクト等々、バラエティに富んでいます。
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その流れを受けて来年からは、コンスタンスに作品を発表してきたここ数年とは違うタームに入ることになりそうです。今年も残すところあとわずか。皆様どうか良いお年をお迎えください。

2016年 あけましておめでとうございます

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新年あけましておめでとうございます。
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2015年は過去数年に比べて、久しく大きなプロジェクトを発表をしなかった年だったように思います。その代わりと言ってはなんですが、『PP33』『ヒストリー機関』と、バラエティ豊かな短編アニメを割と短いスパンで発表することができました。しかもそれらは『イヴの時間』~『アルモニ』辺りで繰り返してきた作風とも少し違うチャレンジだったこともあり、自分としては意義のある一年だったのです。(でも『ヒストリー機関』って新たなチャレンジのつもりが散々「吉浦っぽい」って言われたなあ……そうなのか、ハハ)
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そういった短いチャレンジを踏み台に、今、とある新作を制作中です。これまで進んできた方向とは根本的に大きく異なる内容ですが、制作開始から迷い無く猪突猛進しているような状態です。適度な緊張感が体をギュッと締め付けつつも、それ以上に制作を楽しく感じながら日々を過ごしています。
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尺自体は短めなので、発表時期はそんなに遠くない、かも? でもそれだけでは完結しない、大きな流れの第一歩になるような作品にすべく……2016年も頑張ります。今年も吉浦康裕とスタジオリッカを宜しくお願い致します。

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