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カテゴリー:近況

2024年を振り返って

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昨年末のブログから何も更新せずに一年が経ってしまいました……時が流れるのは早いものですね。そしてここ数年は何もお伝え出来ない状況が続いており、本当に申し訳ありません。まあ自分としては変わらず、日々やるべきことに必死な毎日を過ごしております。というかむしろ、2024年はここ数年でも屈指の多忙な一年でした。いくつかの仕事を進めていて、この傾向は翌年も続きそうです。どの成果の芽が出るかは分かりませんが、そのうち一気に発表されて予想以上の大忙しになると良いなあ笑。
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それから『アイの歌声を聴かせて』関連のツイートやファン活動、本当にありがとうございます。何とも執念を感じる薄い本や、手描きのファンアート、さらにはシオンの立体造形など、驚くような二次創作をSNSで見かけたり、あるいはプレゼントして頂いたりと感無量です。ということでせっかくなので少しお返しを。まだ内緒ですが『アイうた』に関しては来年もちょっとした動きがありそうです。一つは「まだまだやるんだ嬉しいな」で、もう一つは「ついに念願の!」ってやつです。こちらも乞うご期待。というか本作、なんとこの年末年始も単館映画館で上映してるんですよね(あれ、昨年末も同じこと言ってなかった?)。嬉しいなあ。
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今年は特にオリジナルアニメに逆風が吹いた年だったかもしれませんが、それでも自分はひたすら頑張るのみです。誰が観ても一発で分かる「驚き」と「面白そう!」を込めた新たな作品を発表できる日を夢見つつ……皆様も良き毎日をお過ごしください。さーてと、ブログも書いたことだし仕事に戻るか。
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それではどうか、来年もよろしくお願い致します!

2023年を振り返って

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今年はひたすら地面を耕し続ける一年でした。この一言に尽きます。……あ、あくまでアニメ制作においてはの話ですよ。対外的にはむしろ昨年に引き続き露出が多い一年でもありました。雑誌取材や対談の依頼、イベントの登壇、あとは大学や専門学校でトークする機会も多かったですし。じつは年明けも地元福岡の九州大学で講義します。あとは……そうそう。昨年に引きつづき新作公開映画にコメントを書かせて頂く案件が急増しました。うーん、なぜだろう。ついさっきも来年公開の某オリジナルアニメーション映画のコメントを書いておりましたし。一足先に観られるのは役得だなあ~なんて思います。
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あ、登壇で思い出しましたが『アイの歌声を聴かせて』がなんと、この年末も単館映画館で上映してるんですよ! 公開から二年も経とうとしているのに本当に嬉しいです。客席もたいそう埋まっているそうで、先日参加させて頂いたトークイベントも満席でキャンセル待ちも沢山あったとか……本当にありがとうございます。こないだ配信開始したアマプラでも新規のお客さんが増えたみたいで嬉しい限りです。
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まあ、それはさておき新作の話をって感じですよね。まだまだ世に出せるタイミングでないのが心苦しいですが、少しづつ前に進んでおります。
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で、最近思うのが「なぜオリジナルアニメーション映画なのか?」ってこと。昨今このジャンルはなかなか大変な状況ですが、それでも短絡的に「オリジナル企画=観客に興味を持たれない」ってシンプルな話では無いと思っています。なんというか「オリジナル映画を観に行く理由」ってのを真剣に考えないといけなくて。すっごく乱暴な言い方をすると、いわゆる人気作の下位互換に見えてしまうのではなく、映像発の企画だからこそできる瞬発力のあるアイデアで、それこそポスター1枚、映像5秒で「面白そう!」と興味を持ってもらえるような内容である必要があるんじゃないかと。そして、それをフックに映画館に足を運んだ結果、それ以上のしっかりとしたドラマに触れることが出来て、満足して映画館をあとにできるような……そんな物語が理想だと思っています。
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まあ言うのは簡単です。その理想にどうやってリーチするか、それが今の自分にとって一番頭を使うべきことだと思いますが、正直、その手ごたえは感じています。もちろん決して簡単な道のりでは無いですが、その結実をいつか必ず皆さんにお届けするつもりです。どうか今しばらく見守って頂ければ幸いです。
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それでは皆様、どうか来年もよろしくお願い致します!

2022年を振り返って

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2022年は公開年よりもむしろ『アイの歌声を聴かせて』関連の動きが多い一年でした。日本アカデミー賞の晴れ舞台に出席させて頂いたこと、BD発売&配信開始、そしてこの大晦日にあってもいまだ劇場にてリバイバル上映が続いていること……挙げればキリがありません。本作キッカケで海外にも二度ほどお呼ばれしましたしね。いままで幾つもの作品を制作してきましたが、『アイうた』ほど観客の方々とのつながりを実感できた映画はありません。どうか今後も末永く愛して頂ける映画になりますように。
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しかもこの年末は嬉しいサプライズ……『イヴの時間』舞台化も実現しました。元をたどれば「舞台っぽいアニメーション作品を創るんだ」と意気込んで企画した作品なだけに、その感慨もひとしおです。自分は千秋楽で観させて頂いたのですが、舞台の上で生身の役者の方々が紡いで下さるあの物語空間は、僕自身にとっても至高のひとときでした。アニメに比べると当然ながら各キャラクターの感情の解像度が高く、ああ、アニメーションでああいった表現はできないものか……と(ある意味で)悶々としておりました。もう10年以上も前の作品ですが、いまだこうして注目して頂けるのは本っ当に監督冥利に尽きます。
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他にも現状まだ表に出ていないスタッフワークだったり、クリスマスはキャンプギアを抱えて山にこもったりと色々と動いておりました……が、何よりも次回作の実現に向かって少しづつ歩を進めております。もちろん、このご時世で完全オリジナルの映画を創り続ける事は言うほど簡単なことではありません。正直なところ、この一年は辛く苦しい年でもありました。期待と挫折を繰り返しつつ、それでも定期的に頂けるファンの方々の応援や感想のメッセージを糧に、自分を奮い立たせて前に進んでおります。必ず皆さんに、また再び、面白い映画をお届けしますので、どうか今しばらくお待ちください。
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それでは皆様、どうか来年もよろしくお願い致します!

2021年を振り返って

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映画『アイの歌声を聴かせて』が、観てくれた方々に熱く迎えられて本当に良かった……今年はとにかくこれに尽きる一年でした。もちろん幾多の反省点も目の当たりにしましたが、それでも監督として、物語を語る創作者として、心底嬉しかったのは間違いありません。当初は静かに、次第に熱い思いと共に広まっていった本作は、さながらシオンたちの物語の続きを見ているようでした。応援して下さった皆様に、この場を借りて改めてお礼を言わせて下さい。本当にありがとう。本作を世に出すことが出来た監督として、とても幸せです。
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と、なんかシメっぽい言い方をしてしまいましたが、ありがたいことに『アイうた』の上映はまだまだ来年も続きます。現時点で舞台挨拶系のイベントも3つほど決まってますし。お近くの方、どうぞご参加ください。
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だからこそ皆さんの想いに報いるために、そして自身に報いるために、自分がやるべきは未来に目を向けることだと思っています。今、とある静かな喫茶店でこの文章を書いているのですが、ブログ執筆はあくまで箸休め。ついさっきまでバリバリお仕事をしておりました。『アイうた』で皆さんに届けることが出来た面白さや楽しさを糧に、もっともっと面白くて楽しい映画を創りたい、と、最近の自分の胸の内はもっぱらこんな感じです。応援してくれた方々の熱が伝播したんでしょうね。この時代に映画を創ることができて、本当に良かった。
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来年2022年は新たな出発の年、そして大きく異なる一歩を踏み出す年でもあります(そして『アイうた』の映画館上映&そのうちDVDとBDとか配信とかで再会するんじゃないかな。その時はまたお会いしましょう)。それではどうか、来年もよろしくお願いします。

2020年を振り返って

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ここ数年続いていた、年末の「情報は出せないけどいま何かを頑張ってるんですよブログ」もようやく終わりを迎えました。『アイの歌声を聴かせて』いよいよ来年公開。つまり2020年はひたすら制作に没頭した一年でした。
ホント、長く苦しい戦いだった……いやまだ終わってない! 昨今の事情を鑑みて今年は数年ぶりに帰省を断念し、年末年始くらいはゆっくり休むつもりでしたが、結局は本日31日も今の今までチェック仕事。それを終えてようやくこのブログを書いている次第です。
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新作『アイの歌声を聴かせて』の制作現場は、色んな側面で今までとは勝手が違います。思い返せば『イヴ』も『パテマ』も、いわば半インディーズみたいなスタイルで制作していたんだなあとつくづく思い知らされました。そのくらい本作に関わるスタッフ&製作陣の数は多く、監督として考えなければいけないことのなんと多いこと。でもその一方で、自分の半インディーズなスタイルのクセは抜けず、結果的にいつもの2倍くらいのタスクをしょい込んで監督作業を続けております。これはもう自業自得としか言いようが無いですが(笑)
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でも、それくらい『アイの歌声を聴かせて』の制作に没頭している自分がいるんです。もちろん今までの作品も大概はそうでしたが……。何と言いますか、自分の人生の数年を費やす以上「作品制作=自分の生き方そのものになっている思考」が本作は特に強いと言いますか。生き方って言うと大袈裟かもしれないけれども、「仕事」という言葉では絶対に片付けられない何かではあるんです。……普段はこんなこと思いながら机に向かうことは無いんですが、年の瀬に一年を振り返って、そんな思いに強く駆られました。
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新作の内容について触れられないのを申し訳なく思ってます。とにかく底抜けに楽しい映画にしたい、楽しい映画として完成させたい。それが今の自分の全てです。
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来年2021年はいよいよ新作公開の年。続報を楽しみにお待ちください。それでは良いお年を!

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