2019年を振り返って

news_20191231

2019年のブログも、こんなフワッとした内容で締めることになろうとは。今はただひたすら「とにかく頑張って制作しています」という感じの毎日です。今日も先程まで机に向かっておりました。……と、現状で言える事と言えばそのくらいなのですが、せっかくなのでちょっとしたお話を。
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僕の両親の話です。父も母も、昔から僕の仕事を応援してくれています。大学卒業後、就職もせずに自主制作アニメーションを作るモラトリアム期間の猶予を与えてくれたことも、今考えればよく許してくれたもんです。まあ、一応の結果(そうです『ペイル・コクーン』です)を発表して次に繋げられたから良かったものの、そうでなかったらと思うとヒヤヒヤもんですよ。
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ちなみに両親とも日常的に映画を見る趣味は無く、ましてやアニメーションとは縁遠い人たちです。それでも僕が作品を発表するたびに、映画館に足を運び、周囲の知人に宣伝活動なんかをしてくれています。もちろん、必ずしも作品内容の全てを理解している、という感じではありませんが……まあとにかく肯定的に応援はしてくれているんです。
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で、ある時、母にこんなことを言われました。
「せっかく時間を使って映画館に観に行くんだからなら、楽しくて幸せな気分になれるものが見たいわぁ」
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したり顔で「僕だって楽しいものを作ろうとしているよ!」と言い返そうとして、ふと言葉が詰まりました。自分は果たして、「観た人を笑顔にしよう」という(口にすると恥ずかしいけど、しごくまっとうな)目的意識でもってアニメーション映画を作ったことがあっただろうか? 意外と……無い気がしたんですよねこれが。映画館を出たお客さんが、ニコニコしながらあれやこれや映画の内容に花を咲かせている。その直前まで見ていた映画ってどんなだろう? それが今作の企画の出発点の一つです、とまあ、そういうお話です。
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今年も残すところあとわずか。皆様どうか良いお年をお迎えください!
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【追記】帰省した折に母から「作品のこと分かってないとか書かないでよ。私がバカみたいじゃない」とお叱りを受けたので、その旨追記します。本人が言うにはちゃんと理解しているそうです。

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