2022年を振り返って

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2022年は公開年よりもむしろ『アイの歌声を聴かせて』関連の動きが多い一年でした。日本アカデミー賞の晴れ舞台に出席させて頂いたこと、BD発売&配信開始、そしてこの大晦日にあってもいまだ劇場にてリバイバル上映が続いていること……挙げればキリがありません。本作キッカケで海外にも二度ほどお呼ばれしましたしね。いままで幾つもの作品を制作してきましたが、『アイうた』ほど観客の方々とのつながりを実感できた映画はありません。どうか今後も末永く愛して頂ける映画になりますように。
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しかもこの年末は嬉しいサプライズ……『イヴの時間』舞台化も実現しました。元をたどれば「舞台っぽいアニメーション作品を創るんだ」と意気込んで企画した作品なだけに、その感慨もひとしおです。自分は千秋楽で観させて頂いたのですが、舞台の上で生身の役者の方々が紡いで下さるあの物語空間は、僕自身にとっても至高のひとときでした。アニメに比べると当然ながら各キャラクターの感情の解像度が高く、ああ、アニメーションでああいった表現はできないものか……と(ある意味で)悶々としておりました。もう10年以上も前の作品ですが、いまだこうして注目して頂けるのは本っ当に監督冥利に尽きます。
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他にも現状まだ表に出ていないスタッフワークだったり、クリスマスはキャンプギアを抱えて山にこもったりと色々と動いておりました……が、何よりも次回作の実現に向かって少しづつ歩を進めております。もちろん、このご時世で完全オリジナルの映画を創り続ける事は言うほど簡単なことではありません。正直なところ、この一年は辛く苦しい年でもありました。期待と挫折を繰り返しつつ、それでも定期的に頂けるファンの方々の応援や感想のメッセージを糧に、自分を奮い立たせて前に進んでおります。必ず皆さんに、また再び、面白い映画をお届けしますので、どうか今しばらくお待ちください。
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それでは皆様、どうか来年もよろしくお願い致します!

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